Director:坂本渉太
Producer:渡辺麻子 / 面川正雄(TYO MONSTER)
Cameraman:村瀬 秀徳
Light:月岡 知和
HM:NOBU / 伊藤 吉範(オサレカンパニー)
Choreographer : idomin
Costume Design: Lisa Tsuchiya
打ち合わせで、2001年宇宙の旅をオマージュしたいと言われてはいたが、実際に作り始めてからも「ここまでオマージュするのか!」っていうくらいもっとオマージュしてくれという指示がきて面白かったw 楽しかったけどね。
あと、曲タイトルに作曲者の名前を盛り込むという内輪ノリ感にも良い意味で度肝を抜かれました。

でもレーベルの人がとってもいい人で、修正にも予算をつけて頂いて、良い案件でした!!!!​​​​​​​



編集では、キーイングにかなり難航して大変だった。自分が悪いっていうのもあるけど。。。
まずスタジオの天井が低すぎて人物がグリーンからはみ出して天井にかぶりまくりでマスク抜きに3倍時間がかかった。そういう部分が数点あるくらいなら全然いいんだけど、半分以上のカットで何人かがはみ出るので、そこだけ手作業でマスクを切る地獄!
やっぱ事前に細かく色んな所をチェックしないとね・・・。
あとは背景のトラッキングマーカーの色が濃すぎて抜けなかった。コレには絶望。トラッキング出来なかったという反省からマーカーを絶対に認識させるべく濃い色にしてたんだけど、それも良し悪しです。やっぱりいろいろハイブリッドさせていこう。
あと照明が色かぶりしてグリーンじゃなくなって抜きにくかったカットがあったのでここも今後は気をつけよう。
という感じでしょうか。
ほぼほぼ1人でやってるのでこういうノウハウを自分だけで貯めていかないといけないのが大変ですね。

とは言え今まで何度もグリーンバックものを撮ってきたので、そろそろベストアンサーを導き出したい。というか、やっと今回で導き出せた気がする。なので、次からは完璧だ!


以下グリーンバック撮影で自分が注意する事。

照明さん、カメラマンさん
これまではツテもないので毎回指定せずに制作会社さんおすすめの方にしてもらってたけど、今後は今までで一番良かった人に依頼していこう。やりやすさとクオリティとどっちもいけた人。
グリーン撮影なのであとから編集する余白を取りたいから、手持ちで撮るときはカメラマンさんが思ってるよりかなり広めに撮ってもらう。また、ブレてないボケてない映像がいいので、限界までシャッタースピード早め、被写界深度深めで。

スタジオの大きさ
天井の高さが今回ほど低いこともめったに無いと思うけど、そこはチェックしつつ、広すぎて背景がボケちゃってマーカーが見えないとかもある

トラッキングマーカー
人物や影と被る位置のマーカーは、背景も床面も基本デジタルグリーンのテープで。手前や左右などの人物や影と被らないところは濃い緑、黒パー、白黒チェッカー、蛍光オレンジなどを使って認識しやすくする。
手前にトラッキングポールも置くとトラッキング精度が上がってやりやすい。中間とか後ろ側にもポールを立てた事があるけど、デメリットが多かったので手前だけでいいと思う。
マーカーの位置や各距離を測っておく。CG上でどのマーカーからでも距離を設定しやすいように、なるべく等間隔でやったほうがいい。
自分はトラッキングはC4Dでやってるんだけど、オートトラッキングよりも手動の方がはるかにカッチリとしたトラッキングに出来るので、めんどくさいけど全部マニュアルトラッキング。マニュアルでやるので、オートで認識出来なかったマーカーでも人間だったら認識できるので、そのぶんマーカーは色が濃かったりしなくてもいいとわかった。​​​​​​​

出演者の衣装と靴の素材・色 
ここはマジでめちゃくちゃ重要。
アイドルは緑色メンバーがいる可能性が高く、それだけで作業時間が数倍にまでふくれあがるので要注意。(蛍光緑のファー素材のヘッドアクセのメンバーがいるのを経験した事あるけど、今までで一番の地獄でした。そのメンバーの事を延々編集してたからファンになりましたよ・・・。)
とにかく、緑色、反射する素材、ファー、半透明の素材、を事前に絶対に確認。変更出来るなら変更してもらう。体の中心部なら直しやすいけど、頭や手、靴などに上記の素材があるとめちゃくちゃ大変。特に脚はどうしても緑が跳ね返るので大変。白とかは嫌だなぁ~。

キーイング
撮影関係ないけど・・・Robuskey、Keylight、Primatte Keyerのどれか、もしくは組み合わせてやる。

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