Director : Shota Sakamoto
Editor : Kotaro Saito
CG : Ai Ikeda
Lighting Director : Tatsuya Hirai
Stylist:Kan Fuchigami
Stylist Assistants:Lisa Asai , Sora Ashida
Hair&Make: Hideto
Editor : Kotaro Saito
CG : Ai Ikeda
Lighting Director : Tatsuya Hirai
Stylist:Kan Fuchigami
Stylist Assistants:Lisa Asai , Sora Ashida
Hair&Make: Hideto
秋山黄色くんっていう男性ソロミュージシャンのMV、
男の子のMV自体がけっこう久しぶりで大丈夫かなーって思ってたけど、やっぱり曲調や内容的にはもうズバリ俺にマッチしてたと思う。最初メールで監督候補に挙げてもいいかっていう連絡があった時はまだ曲タイトルしかわからなかったけど、「ソニックムーブ」っていう単語を見ただけでほぼ今の内容が思い浮かんだよ。だから是非やらせてください!って感じだった。
いざ撮影にあたって、今回は予算がちゃんとあったのでちゃんとした照明の方に来てもらった。以前からずっとお世話になってるオフィスドゥーイングの平井さん。平井さんはほんといい人で最高です。お世話になりまくりでいつも超絶大感謝です。
カメラは自分でやった。餅は餅屋だから撮影はカメラマンさんにお願いしたい気持ちもあるけど、グリーンものだと普通の撮影じゃないから、より編集の事をわかって撮らないとマジで意味ないので自分でやったほうが早いかなーと最近思ってきて、自分で撮りました。カメラワークとかやらないつもりだったしね。で、機材をFX6でやってみたかったのでレンタルしたんだけど、マジでプロ仕様すぎて使い方が意味不明で難しくて、その理解度のままだと手持ちのa7s3と比べてもどうあがいてもa7s3のほうがキレイに撮れちゃったので、撮影には持っていかなかった。a7s3は簡単でキレイに撮れて最強だよ。今回もALL-Intraで収録した。H.265と比べたら、まじ編集時の扱いの軽さが10倍くらい違うし、前にH.265で撮ったMVを編集してたら終盤に編集が積み重なったプロジェクトが激重すぎてAEが動かなくなってレンダリングも出来ないしでやばすぎたので、絶対にALL-Intraがいい。ALL-Intraだと終盤の重い編集でもギリ保つ。SDカードがV90のものが必要だし、容量もデカいんだけど、まぁ微々たる差ですよ。
で、撮影では色々撮って、バイクも劇用車をレンタルしたりして、スムーズに終わり、
オフライン編集はよくお願いしてる斎藤公太郎ディレクターにやってもらって、いい感じには仕上げてくれはしたものの、やっぱグリーン素材だけで背景になんのヒントも無いのに編集するのはむずいよねー・・・すいません・・・って感じでそっから俺のテンポや感覚に合わせるために自分でもかなり大小いじりまくって面白かった。CGも、バイクシーンの背景は池田愛さんっていうクリエイターの方につくってもらって最高だった。それ以外のゲームセンターやビル群のシーンは自分で作った。でもね、とにかくいつもやってるようなアイドルグループと違って人物が1人なので、やりやすいったらないよね。面白くするためのフットワークが軽いのは最高だわ。
カメラワークしてトラッキングしてリアルなかっこよさをゲットしても良かったんだけど、撮影対象人物が1人だから、固定で撮って後でCG上でカメラワークをする事にした。編集的にもこっちが圧倒的に早い。トラッキングマーカーを消すのも数アクションかかるし、トラッキングも時間かかる。納期まで短いのに、そこに時間を割くのが嫌だった。カメラワークが活きてくるショットって考えたら、しょうみ3人組くらいまでだったら固定でもいいんじゃないかなぁー。まぁ納期との兼ね合いだけども。
なんせ今回もメジャーあるあるの納期の短さだったので、撮影の時点で後の編集スケジュールを見越した香盤とシステムで撮りました。結果的にもカメラワークありの素材は結局ほぼ使わず、固定で撮って後から動かしてるものばっかりです。
ちなみに撮影から納期まで20日無いくらいで俺的にはギリギリ。
時間がないので色々同時並行で作ってて、あれやこれやを推敲する暇も無いので勘というか経験則でコレをやればこうなるだろうっていうのを常に予測をほうぼうに張り巡らせて、細かい確認は最後までほとんどせずに作った。
まぁでも最後の最後まで結構詰めて作れたので良かった。作るのが楽しいのはほんといい仕事だよねー。ありがとうございました。
でも結局一番よかったのは、コレを作る前にcolosoで映像ディレクター・VFXアーティストの涌井嶺さんの講座を買って勉強してて、それがマジ本気で最強にすっごく役立った。そもそも俺今までずーーーっとグリーンバックの映像作りまくってきたのに、グリーンの抜き方とかマスクの扱いとかが全然わかって無かったやーーーん!!!!ってなって、この講座のおかげで一気にキーイングがやりやすくなって、その結果ずっと苦手だった色も、まだ全然うまく出来ないけどもうちょっと勉強したらうまく出来るかもしれない、って予感がするところまではきた。リニアワークフローとかACESっていうのは今もう常識らしくて、ほんとこの講座を買わないと知らなかったので、勉強してよかったわぁ。。。
あとはマジおれは照明とカラコレがわかれば最強だと思う。なんも知らんとずっと1人で勘でやってきてここまでこれたんだから、勉強したら最強すぎるでしょ。のびしろハンパやないで。
あ、そんでコレが公開されてからエゴサしてたら、この曲のドラムを叩いてるのがおれが20歳とかの時に京都で何度か会ったことのある城戸ひろしくんってドラマーだった事を知った。確かほとんど同い年で、その時は俺もバンドやっててドラマーを気取ってたんだけど、ひろしくんは突然当時の周辺のライブハウス界隈に現れた超絶ドラマーで、すごいなーと思ってたら、すぐに浅井健一のバンドのドラマーとなってプロになった。俺はと言えばそれから数年間くすぶり続けてゴミクズみたいな生活をしながら、バンドは解散し音楽は辞め、趣味で始めた映像で今こうなってるわけで。
向こうは覚えてないと思うけど懐かしくてなんか嬉しかった。こういう再会の仕方もあるんだなー。